ーーまずは、チームの成り立ちをお聞かせください。約25年という月日は、地域活動としては非常に長いものだと感じます。
もともとは「中新田子ども会」として活動していたドッジボールチームでした。子ども会の行事の中に、ドッジボールチーム大会への参加がある、という感じです。その後、1999年に私の両親がドッジボールチームとして独立させました。当時の監督は父。チーム名の「ファイヤーズ」は、当時の卒業生が決めたんですよ。
ーー監督ご自身はいつから「中新田ファイヤーズ」に関わっているのですか?
私自身も子ども会時代に選手としてコートに立っていました。その後、高校3年生の時にコーチとしてチームに戻り、現在は3代目の監督を引き継いでいます。思えば、人生の半分以上をこのチームと歩んでいることになりますね。
ーー現在チームは、どのような規模になっていますか。
年少さんから6年生まで、2026年3月現在は43名が在籍しています。中には、伊勢原市や藤沢市から来ている子もいるんですよ。チームの最高成績は2022年の夏の大会で全国大会2位。それがチーム史上最高成績です。
ーー地域の子ども会から始まったチームが、今や全国の舞台で戦う存在になっているんですね。だからこそ、中新田ファイヤーズの練習は厳しいという声も聞きます。今の時代、厳しい指導は敬遠されがちですが、みんな楽しそうにプレイしていますね。
確かに、優しくはないですね。チームを卒業して部活に入ると「練習が楽」と拍子抜けしている子も少なくありません。でも、ただ厳しいわけではないんです。私たちは「なぜ今、この指導が必要なのか」「なぜ注意されたのか」を言葉で丁寧に説明することを欠かしません。子どもたちがその理由に納得し、自分たちで目標を見出すからこそ、厳しい指導があっても、楽しく活動してくれるのだと思います。
ーー厳しさの先にあるものを、子どもたち自身はしっかりと理解しているんですね。
ーー体育館を見回すと、現役メンバーやコーチのほかに、卒業生もたくさん参加しているのですね。
そうですね。ありがたいことに、卒業してもこの場所に戻ってきてくれる子どもがたくさんいます。体を動かしにきているのはもちろんですが、共通して人が好きだというのがあると思います。みんな下級生のお世話をするのが好きですね。
うちでは上級生は下級生の面倒を見るのが当たり前。技術面はもちろんですが、ケガをした子がいればケアをする、誰かが困っていれば声をかける――特別なことではなく、日常の中にある光景です。
ーーこのチームは、子どもたちにとってどんな存在だと感じていますか。
家庭でも学校でもない、もう一つの居場所だと思っています。学校でうまくいかないことがあって不登校になっても、ここには来られる子もいます。うまくできなくても挑戦できる。失敗しても、もう一度やり直せる。そういう場所でありたいと思っています。
ここで教えているのは、競技の技術だけではありません。集団の中での振る舞いや、人としてのあり方です。ドッジボールというスポーツを通じて、一人の人間を育てる場でありたい。その想いで指導しています。入団時に保護者の方へは「すべて任せてください」とお伝えしているくらいです。
ーーそうは言っても、人を育てるのは簡単なことではないですよね。棚橋監督やコーチの皆さんも、ボランティアとして練習や試合の時間を割いていると思うのですが、それを続けられる原動力は何なのでしょうか。
子どもが、できなかったことをできるようになった瞬間に立ち会えること。それが何よりの喜びです。それがあるから続けられるんです。
取材当日は、関東ジュニア大会に向けた最終練習日。体育館では子どもたちが真剣な表情でボールに向き合い、声を掛け合いながら練習に取り組んでいます。一方で、たくさんの保護者が集まり、大会に向けた準備を手伝う姿もみられます。
中新田ファイヤーズが強くあり続けられるのは、監督やコーチの指導はもちろん、上級生から下級生へと受け継がれてきた姿勢や考え方、そしてそれを見守り支える保護者の存在があってこそ。そこには一体感があるように思えました。
家庭でも学校でもない、もう一つの居場所。中新田ファイヤーズは、子どもたちの成長を地域で支える場として、これからも歩みを重ねていくのでしょう。
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