ViNA GARDENS 施設紹介
ViNA GARDENSは【くらしエリア】と【賑わい創出エリア】から成り立っています。【くらしエリア】には地区の...
1回目のワークショップは11月2日、駅間地区「ViNA GARDENS」の広大な敷地を利用して、巨大日光写真を作成しました。
太陽光に当てると青色に変わる仕掛けを施した白い布(感光布)の上に参加者が寝そべって、青空の中に自分自身の雲が浮かび上がるような作品を作りました。瀬戸内国際芸術祭等で活動するアーティスト・ 木村崇人さんによるサポートで参加者は思い思いの格好で白い布の上に寝そべり、4つの作品が完成しました。
2回目のワークショップとなる今回。快晴の12月1日に、小田急海老名駅改札前でアートイベント参加者が集合しました。
会場に入ると机の上には絵の具や絵筆などが並んでいました。いくつかのグループに分かれて席につくと、今回のワークショップの指導者である占部史人さんの挨拶がありました。
静岡大学専任講師の占部史人さんは、「今いるこの場所」の歴史や未来に向き合い、拾い集めたものを素材にした作品を制作し、インスタレーションはもとより、ワークショップによる制作活動にも力を入れているそうです。
「海老名の河岸段丘という特有の地形をモチーフに作られた大きな紙に、様々な樹木やそこに住む生き物の絵を描いて貼り付けていきます。それらの樹木や生き物たちは、これから海老名に住む人々のように多様性を感じるイメージです。そして、河岸段丘の地層のようにこれからも歴史を積み重ねていく新しい海老名の街が、自然を取り入れながら、人が住み、働き、遊ぶ、日常を暮らす『段丘都市』として成長していきます」。
これが今回のワークショップのテーマですが、子どもたちには自由に絵を描いてもらい、それを組み合わせて大きな一枚絵を作成します。
小田急海老名駅の改札前で、係りの方が子どもたちをお出迎え。
冬の晴れた朝に会場までみんなで歩くのもとても気持ちがよかったです。
5分あまり歩いて会場に到着しました。
会場に入ると各テーブルには、絵の具や絵筆が用意されていました。
いくつかのテーブルに分かれて座り、それぞれ占部さんの生徒さんたちがお手伝いをしてくれます。
テーブルの上に置かれていた色とりどりの絵の具。
各テーブルには、地層をイメージした大きな紙が用意されました。これに岩から作られた自然由来の顔料で、地層の色を塗っていきます。各テーブルでは子どもも大人も一緒になって、塗料で塗りつぶしていきます。
子どもたちは絵筆でペタペタと塗っていく作業を楽しんでいます。各テーブルで塗り上げた地層の紙を、空の色に塗ったさらに大きな紙に貼り付けていきます。少しずつ色の異なる地層が、河岸段丘を表しています。
地層の部分には、天然の土などから作られた顔料を使って色をつけていきます。
地層によって色の違いがあり、各テーブルでそれぞれ違った色を塗っていきます。
地層の紙を貼り付ける大きな台紙には、空の色を塗っていきます。
各テーブルで塗られた地層の用紙を台紙に貼り付けて河岸段丘を表現します。
次にこの地層に貼り付けていく樹木や生き物を描いてもらいます。これを描く紙には、古書を破った紙を使います。作品を構成する素材の過去と、作品を創作する現在を未来につなげるという意図があるそうです。
子どもたちは思い思いに植物や生き物を描いていきます。一人一人がいろいろな個性的な絵を描いていて、見ている方も楽しくなります。絵ができあがったら、次はハサミで切り取ります。
生き物を描く紙には、時間の経過した古本を破って使用します。
描きたいものを鉛筆で熱心に下書きしています。
カラフルな絵の具を使ってどんどん着色する子も。
個性あふれる絵がどんどんできていきます。
子どもだけでなく、大人もスタッフもみんなで楽しんで描きます。
植物だけでなく、アンモナイトなどの生き物も描かれています。
それらの絵を切り取り、大きな地層の用紙に貼り付けていきます。どこにどんな絵を貼り付けるのかは、子どもたちの意見を聴きながら、占部さんがバランスを見て調整していきます。
絵が描き終わったらそれをハサミで切り取っていきます。
どんどん貼り付けていくパーツができあがります。
それを地層の用紙にまず載せてみてバランスをとっていきます。
あとはどんどん地層の用紙に貼り付けていきます。
こうしてみんなで描いた個性あふれる植物や生き物の絵が貼り付けられて、大きな絵ができあがりました。子どもたちに感想を尋ねると「色を塗るのがおもしろかった」「花の絵を描くのが楽しかった」など、笑顔で語ってくれました。
完成です!みんなで貼り付けた用紙を壁に貼ってみました。
最後に占部さんから、みんなの絵がとてもすばらしいですと感想が述べられました。
今回ワークショップでできあがった地層の絵がうまく繋がるように、占部さんが編集したものが、今後の開発エリアの仮囲いに印刷されるそうです。
子どもたちがつくった未来の海老名の風景が、これからできる新しい街づくりのシンボルとして、皆さんの目をきっと楽しませてくれることでしょう。
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