ヒストリーシアターで来場者を迎えるモハ1
時代を超えて語り継がれるモハ1。
客室の先端にはパイプで仕切られた運転席が。
客室内随所に感じられる木のあたたかみ。
約4分30秒のショートムービー「ロマンスカーは走る」が上映されています。
エントランスを抜け1階に下りると、小田急線開業時に走っていたモハ1が当時の姿のまま展示されています。映画の中でしか見られないようなレトロな電車がこの目で見られるとは!
運転室はなく客室の先端部分をパイプで仕切った運転席や木材が各所に使用された車内などが復元された当時の姿は、見る人をノスタルジックな気持ちにさせるのではないでしょうか。
また革で作られた吊革や網でできた網棚など、普段何気なく使用する電車の設備の由来を感じられるパーツも見所です。
ヒストリーシアターではロマンスカーの歩みを振り返るショートムービーが上映されています。映像を眺めていると、何やら心地の良い音が。ショートムービーから流れる音が、タップダンスとジャズの音楽で電車が走る音を表現し、ミュージアムを訪れる人々の気持ちを高めてくれます。
歴代のロマンスカーが展示されたロマンスカーギャラリー
ヒストリーシアターを通り抜けると、まるで検車庫のようなロマンスカーギャラリーへ。SE(3000形)、NSE(3100形)、LSE(7000形)、の鮮やかなバーミリオンオレンジに思わず息をのみます。こんなに至近距離でロマンスカーを眺められる機会はそうそうありません。
3台並んだロマンスカーに圧倒される瞬間!左からSE、NSE、LSEの順に展示。
椅子に座ってじっくり堪能するのもおすすめです。
ロマンスカーで初めて運転席を2階に配置したNSE。ラストランで使用された車両が展示されています。
連結部分やロマンスカーの特徴である連接台車まで、じっくり見られるのはここだけ!
ロマンスカーギャラリーは誰が撮っても写真映えするスポット。来館日を表示したフォトスポットも設置されているので、記念撮影はいかがでしょう。
奥に進むと、HiSE(10000形)とRSE(20000形)が。一部車両内への立ち入りが可能なので、まるで乗車したような体験ができます。
RSEはJR御殿場線に乗り入れをするために設計されたロマンスカー。2階建て車両や半個室はレア!
RSEには小田急線にはあるはずのないグリーン車のマークが!?
ロマンスカーアカデミアIはロマンスカーの歴史や小田急電鉄の歩みを伝える展示エリア。これからどんなことが起こるのか…白紙のページにワクワク!
ロマンスカーの中を覗くと、その時々に使っていたままの姿を見ることができます。客席や掲示されているポスター、飲み物や食べ物を提供していた喫茶カウンターなど、ロマンスカーが積み重ねた時を感じずにはいられません。
ロマンスカーに想いを馳せていると時折聞こえてくるのが、ロマンスカーのミュージックホーンです。五感でロマンスカーの魅力を体験できるのが、ロマンスカーギャラリーです。
小田急沿線の魅力がぎゅっと詰まったジオラマパーク
2階に上がると、目の前には大スケールで表現された新宿駅の街並み。新宿から箱根までの街並みを再現したジオラマパークが視界一面に広がります。
新宿駅では電車が地上・地下のホームに発着する様子を見ることができます。
ロマンスカーミュージアムと同じ誕生日であるビナウォーク。海老名市のマスコットキャラクター・えび〜にゃを探してみましょう!
沿線各地の名所をリアルに再現。電車が通った時がシャッターチャンス。
時間の経過とともにジオラマも次第に日が暮れてきます。夜景も楽しみましょう。
大都会新宿から、海へと続く片瀬江ノ島や自然あふれる小田原へとのびる小田急線。さらに奥の箱根湯本も再現されており、巨大なジオラマに、小田急線沿線の魅力が詰まっています。どれもとてもリアルで、車窓から見ているあの景色やお気に入りの観光地など、いつまでも眺めていられそう。
ジオラマの線路には、10車種のロマンスカーと5車種の通勤電車が走り抜けます。
「ジオラマ運転体験(参加費 3分100円)」では、ジオラマ内を走るロマンスカー GSE(70000形)と江ノ電が運転できます。
ジオラマパークの楽しみはこれだけではありません。背景のスクリーンには、時間とともに移り変わる映像が映し出され、照明やジオラマの建物の光によって、小田急沿線の1日が演出されます。昼と夜でガラッと変わる様子は必見!
たくさんのギミックや忠実に再現されたスポットがいくつもあり、大人も子どもも夢中になってしまいます。
ジオラマショーの一コマ。海老名の街に注目!
見慣れた駅もプロジェクションマッピングで彩られると、また違った装いに。
映像と音響、照明で演出するジオラマショー「時間と距離のロマンス」は、待ってでも見る価値あり!ロマンスカーや通勤電車の走行とジオラマの照明によるショーは感動すること間違いなしです。
お気に入りのスポットの近くで見るもよし、全体を俯瞰できるジオラマビュースポットから見るもよし。小田急線沿線がもっと好きになるかもしれません。
ロマンスカーアカデミアII
楽しく小田急線のことを学ベるスポットがこちら。手の動きに合わせて街が出来上がるインタラクティブアートにも、小田急線沿線の名所がたくさん出現します。キラキラと現れる線路や山、街並みに思わず歓声が上がります。
線路がひかれ、街ができる。そんな体験ができるデジタル体験コンテンツ。
ロマンスカーシミュレーターでは、 LSEで使われていた本物の運転台を操作できるチャンス!
楽しく小田急線のことを学ベるスポットがこちら。手の動きに合わせて街が出来上がるインタラクティブアートにも、小田急線沿線の名所がたくさん出現します。キラキラと現れる線路や山、街並みに思わず歓声が上がります。
ロマンスカーの運転操作を体験できるロマンスカーシミュレーター “LSE(7000形)”は、本物の運転操作台を活用した超本格仕様。LSEの運転席から撮影した実際の映像を使用しています。コースや難易度を選択して、運転士になりきってみては。
※21年5月現在、ロマンスカーシミュレーターは当日抽選制。当選者のみ体験可能。参加費 500円/1回
キッズロマンスカーパーク
幅広い年齢層の子どもたちが気兼ねなく遊べるように設計されたキッズロマンスカーパークには、手を動かすものから体を動かすものまで、遊び方もいろいろ。
「てんぼうせき」や「2かいのうんてんせき」を満喫したり、「こうさくしつ」で自分だけのロマンスカーを作って走らせることができます。
※取材時は、まん延防止等重点措置要請により休止中。当面の間、館内の一部エリアとコンテンツの利用制限あり。
小田急の車両をイメージした建物や電車の吊革のような街灯など、遊び心が各所に隠れているキッズジオラマ。(ペーパークラフト制作 500円/1回)
「のぼってあそぼう」の中にも吊革が!※のぼってあそぼうの対象年齢は3歳から小学生まで。
ロマンスカーミュージアムのビュースポット
ロマンスカーミュージアムは海老名駅隣接。ということは、とっておきのビュースポットがあるはず!ロマンスカーミュージアムから、海老名駅や現役のロマンスカーを眺められるスポットを紹介します。
ロマンスカーミュージアム屋上のステーションビューテラスは、海老名駅と街並みを一望できるスポット。ミュージアムショップ「TRAINS」向かいのエレベーターや階段から上がることができます。ロマンスカーの時刻表パネルが設置されているので、お気に入りのロマンスカーが通る時間をチェックできます。
屋上にあるステーションビューテラスは、海老名駅を見下ろす最高のスポット!
ロマンスカーが海老名駅を通る時間がわかるように、時刻表が設置されています。
また、2階エントランス脇にあるミュージアムカフェにも、海老名駅に停車や通過する電車を眺められる特等席が!かつてロマンスカーで提供されていたメニューの再現や、「走る喫茶室」として親しまれたかつてのロマンスカーのシートサービスに関する写真も飾られています。
ロマンスカーミュージアム併設のカフェ「ROMANCECAR MUSEUM CLUBHOUSE」。窓側の席は電車を見ながら食事やお茶ができます。
海老名に加わった新たな魅力。これからの街づくりにも注目
エントランスでは検温を実施。新型コロナウイルス感染拡大防止対策もばっちり!
スタイリッシュなロマンスカーミュージアムエントランス
海老名駅につながるペデストリアンデッキに面したROMANCECAR MUSEUM CLUBHOUSE。ミュージアムの来館者でなくても利用可能です。
エントランスにあるロマンスカーのオブジェは、インフォメーションにつながっています。
スタイリッシュな車両展示室に対し、各所に置かれる椅子やインフォメーション、キッズロマンスカーパークには木材が使われ、木のあたたかみが感じる設計になっています。
また、館内はバリアフリー設計になっており、ベビーカーや車椅子でも安心して来館できるでしょう。
大人も子どもも、電車好きもそうではない人も、そして小田急線の昔を知っている人もそうではない人も、それぞれの視点で満喫できるロマンスカーミュージアム。これからも開発が続く海老名の街の注目スポットになることでしょう。
店舗情報
ロマンスカーミュージアム
- 住所:神奈川県海老名市めぐみ町1-3
- 営業時間:ミュージアム 10:00~18:00(最終入館17:30) クラブハウス10:00~20:00(ラストオーダー19:30)
- 休館日:第2・第4火曜日
- 駐車場:なし
- アクセス:小田急線海老名駅隣接
- TEL:046-233-0909
- 入館料:大人(中学生以上)900円 子ども(小学生)400円 幼児(3歳以上)100円
※一部有料コンテンツあり
- URL:https://www.odakyu.jp/romancecarmuseum/
- ※営業時間や休館日は変更になる場合があります。詳細は公式サイトにてご確認ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入館は事前予約制です。(2021年5月時点)
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、一部コンテンツの利用が制限されています。(2021年5月時点)