都心や郊外へのアクセスの良い海老名。昨今リモートワークなどの働き方改革の流れもあり、これからますます「ほどよい郊外」「ほどよい都心」が働きやすく暮らしやすい街として注目されていきます。今回は、自然も残り、駅周辺は新しい開発も進む「海老名」で職住融合ライフを送る方々、また他の地域から海老名に移住してきた方々にインタビューします。
3年前に都内から海老名市内に家族4人で移住した豊田さん。子どもがのびのびと育つ環境、ご主人の職場との距離感を重視して探した結果、海老名という土地にたどり着きました。子育てやお仕事も含め、日々充実しているという豊田さんの生活はどのようなものなのでしょうか?海老名での暮らしぶりを伺いました。
程よい都会感と豊かな田園風景、両方あったのが移住の決め手
ー豊田さんはいつから海老名に住み始めたのですか?
真由美
(以下:
豊田)
3年前に都内から海老名に引っ越してきました。もともとは愛知県名古屋市に住んでいて、9年前にいまの主人と一緒に上京し結婚しました。2人とも一度東京で仕事をしてみたいという思いがあったんです。最初は世田谷区の三軒茶屋に家を借りて住み始めました。
東京に来た当初、主人はゲーム会社で正社員として働き、私はデザイン会社の派遣社員とフリーランスデザイナーの二足のわらじで働いていました。日中は会社に出社し、家に帰ってからフリーランスの仕事をする生活です。その後フリーランスとしての仕事が増えてきたので、途中からフリーランス一本に絞りました。
そうしているうちに子どもが2人生まれて、住んでいた賃貸が少し手狭になったので引越しを考え始めたんです。そして最終的に海老名に移ることになりました。
ーなぜ移住先に海老名を選んだのですか?
主人は渋谷に勤めていたこともあり、最初は渋谷に通いやすい都内で物件を探していたんです。けれど都内の物件はやはり高額ですし、何より「広い家で子育てをしたい」という思いがありました。それで神奈川や埼玉までエリアを広げて探していたら、偶然海老名に建設中の物件を見つけたんです。
ー偶然良さそうな物件を見つけた場所が海老名だったんですね。
そうなんです。当時、海老名には一度も訪れたことがなく、サービスエリアがあるというイメージしかなかったんですよ。でも調べてみると、“相鉄線で渋谷まで1本で行けるようになる”という情報があり、これから開発が進むエリアと知って気になりました。
ー海老名へ来たときの印象はどうでしたか?
物件内覧の日に初めて海老名を訪れたのですが、第一印象はすごく良かったです。小田急線の改札を出ると、駅前にららぽーとやビナウォーク、マルイもあって「あれ?すごい。思ったより都会じゃん!」と思いました。これだけ商業施設が揃っていると生活には困りませんし、さらに駅周辺の遊歩道もきちんと整備されていて気持ちが良かったです。
そして車で1分程走るともう田園風景が広がるんです。開発された駅前と周辺の自然風景とのギャップが、私にとっては好印象でした。子どもがまだ小さかったので、できるだけ自然豊かな環境でのびのび育てたいと思っていたんです。
物件(現在の自宅)は駅から徒歩5分程度の利便性の高い場所で、近くに神奈川県立相模三川公園という大きな公園もあり、この環境にビビッときて海老名に住むことを決めました。
神奈川県立相模三川公園は川が流れる自然豊かな場所。遊具も充実している。
子どもだけでなく、大人ものびのびと暮らせる環境が魅力
ー海老名ではどのような生活を送っていますか?
私は基本的に自宅中心の生活をしています。主人は渋谷のオフィスまで電車で通勤していましたが、現在はリモートワークになったので、2人とも自宅で仕事をしています。家に自分以外の大人がいると、子育ての安心感が増します。2人の仕事部屋を確保できたことも、海老名で広い物件を選択して良かった点ですね。
豊田さんご自宅の仕事部屋の様子。
現在、7歳と5歳の子どもがいます。下の子は幼稚園児なのですが、最近海老名市内の幼児教育・保育が無償化※したので助かっています。そのおかげで子どもの習い事を増やすことができ、いまは体操教室とスイミングスクールに通わせています。海老名には様々な子どものための教室が充実しているので、子育てをする上でありがたいですね。あと、幼稚園の園庭が広いことも個人的には重要なポイントです。
※海老名市では、満3歳から5歳児(小学校就学前)までの子どもを対象として、基本の保育料が月額25,700円まで無償となります。(海老名市:幼児教育の無償化より)
ー海老名に引っ越してきて、変化したことはありますか?
まず、移動手段が変わりました。海老名に来てから車を買いました。愛川や相模原など、電車では行きづらいスポットにも色々と行けるようになったので、行動範囲が広がりましたね。 また、子どもの習い事や買い物などの用事は基本的に海老名駅周辺で済ませられるので、生活面は海老名市内で十分満足しています。とはいえ、都内や横浜でしか食べられないもの、手に入らないものを買いに行くことも好きなので、都心への電車の便が良いのも助かっていますね。
ー海老名近辺でお気に入りの場所はありますか?
まずは、公園ですね。駅前を少し離れると自然がたくさんあるので、子どもが遊ぶ環境が整っている点がとても気に入っています。最近は主人も近所の三川公園をジョギングするのが日課になっていて、大人にとっても良い生活環境なのだと思います。三川公園の近くにある有鹿神社の夏祭りにも参加しました。ここはパンダの被り物をした「パンダ宮司」がテレビで取り上げられたりと、割と有名な神社なんです。
あとは、やはり駅前の商業施設がお気に入りですね。一人で出かけるときも、子どもと出かけるときも、駅前のららぽーとやビナガーデンズテラス、ビナウォーク等をよく利用します。駅前では定期的にイベントも開催しているので、子どもたちとよく遊びに行きますよ!※
一昨年開催していた海老名駅周辺をパレードする参加型のアートイベント「花のロンド 〜みんなの広場の花のお祭り〜」も楽しかったですね。
※現在はコロナウイルス感染症の影響で海老名駅前のイベント開催は一時中止になっています。
2018年に海老名駅周辺で開催されたアートイベントにも子どもたちと参加しました。
近所にある有鹿神社の夏祭りに参加したときの様子。
駅前の広場で開催されたイベントの参加したときの様子。
ー海老名近辺でお気に入りのお店はありますか?
おすすめのお店は、ビナガーデンズテラスにある「博多天麩羅きんのたかお」です。揚げたての天ぷらをひとつずつ出してくれるのが良いんです。わらび餅の天ぷらや、お漬物と明太子が入った天ぷらなど、少し変わった品揃えも楽しくて家族でよく行きます。あとは、ららぽーとのフードコートも子どもとよく利用します。
豊田さんおすすめのお店「博多天麩羅きんのたかお」
子育てに最適な街、海老名に一度足を運んでほしい
ーこれから海老名に移住を考えている方にアドバイスはありますか?
まず、海老名に一度足を運んでいただきたいですね。来てみたら「あ、海老名いいじゃん。」って思うんじゃないかなって。街は綺麗で清潔感もありますし、周辺には自然も広がっていて遊びに行くところも多いです。子育てには最適な街なのではないでしょうか。
総評
海老名の特徴である「程よい都会感」と「豊かな田園風景」の両方を取り込みながら、家族でのびのびと生活する豊田さん。海老名やその周辺、そして時には少し足を伸ばして都内や横浜へと、適度な距離感を大切にするライフスタイルを、ぜひ海老名に訪れ、感じてみてください。
豊田 真由美
愛知県名古屋市出身・神奈川県海老名市在住。
夫と子供と4人暮らし。9年前に上京し、3年前に神奈川県海老名市に移住。
フリーランスのグラフィックデザイナー。
フライヤーや雑誌誌面・CDジャケットなどのデザインが得意。
http://mayolabo.com/