海老名ミライカイギ第4回 小学生・中学生<前編>

2018年8月1日(水)カジュアルダイニングバルkuu海老名店

夏休みまっただなかの8月。今回の「海老名ミライカイギ」は、元気いっぱいの子どもたちが登場です。みんなが思い描く楽しいミライは?そして、それをカタチにするにはどうしたらいい?自由な発想で、小学生と中学生が一緒に考えていく時間の始まりです。

海老名ミライカイギvol4

「フューチャー・ランゲージ」とは
「自動車」という言葉ができる前、自動車は「馬なし馬車」と呼ばれていたそうです。「自ら動く車」という考え方がなかった当時の人々は、それを表す言葉を持っていませんでした。でも、もしも先に「自ら動く車があったらいいな」「それを『自動車』って呼ぶのはどう?」なんて会話をしていたら、「馬なし馬車」よりもイメージがふくらんで、自動車の進化は早まったかもしれません。「今ないもの」を表す共通の言葉をつくり、理想の未来をぐっと近づける。それが、フューチャー・ランゲージという考え方です。

メイン・ジェネレーター

*「ジェネレーター」とは、ティーチャー(教える人)でもファシリテーター(話を引き出す人)でもなく、「創り出す人」のこと。参加者と一緒にミライのコトバを考えます。 

ジェネレーター井庭崇

井庭 崇(いば たかし)

慶應義塾大学総合政策学部教授。創造的活動を支援する「パターン・ランゲージ」の日本における先駆者であり、未来へ向けて言葉づくりからアプローチする新たな手法「フューチャー・ランゲージ」を提案。産学連携によるワークショップ等で、海老名市をはじめ全国の街づくりなどに携わる。著書に『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』『プロジェクト・デザイン・パターン』等

参加者Aチーム

小林 晃太(こばやし こうた)小6

小林 晃太(こばやし こうた)小6

「暇さえあればパソコンを触っています。夏休み中にプログラミング(Scratch)で重力をつくりたい」

坂下 蓮(さかした れん) 小6

坂下 蓮(さかした れん)小6

「得意なことはプログラミング。夏休みは海でスイカ割りをしたい。まだやったことがないんです」

長田 柑凪(おさだ かんな) 中1

長田 柑凪(おさだ かんな)中1

「部活はソフトテニス部。趣味はギター。夏休みはライブに行ってグッズを買いたいです」

飛驒 さくら(ひだ さくら)中1

飛驒 さくら(ひだ さくら)中1

「得意なことはダンス。夏休みは習い事の華道を極めたいと思います」

佐藤 悠羅(さとう ゆうら) 中2

佐藤 悠羅(さとう ゆうら)中2

「好きなことはピアノとテニス。夏休みはテニスで忙しくなりそうです」

参加者Bチーム

西郷 はるの(さいごう はるの) 小5

西郷 はるの(さいごう はるの)小5

「好きなことは料理。夏休みは旅行に行きたいです」

高橋 彪之輔(たかはし とらのすけ)小5

高橋 彪之輔(たかはし とらのすけ)小5

「好きなことはサッカーと、『ワンオクロック』を聞くこと。夏休みは、30秒以内にルービックキューブを全面揃えたい。今は40秒」

森 陽実(もり ひさね)小5

森 陽実(もり ひさね)小5

「好きなことは読書と絵をかくこと。特技は習字と裁縫。夏休みにやりたいことはまだ考え中」

西郷 いちの(さいごう いちの) 中1

西郷 いちの(さいごう いちの)中1

「好きなことは習い事のミュージカル。夏休みはおいしいものをたくさん食べたいです」

渡部 誠(わたべ まこと)中2

渡部 誠(わたべ まこと)中2

「部活は剣道部。夏休みはおじいちゃんの実家の福島に行きたいです」

ジェネレーター 慶應義塾大学 井庭崇研究会 ゼミ生

鈴木 崚平(すずき りょうへい)

鈴木 崚平(すずき りょうへい)

木村 紀彦(きむら のりひこ)

木村 紀彦(きむら のりひこ)

岩田 華林(いわた かりん)

岩田 華林(いわた かりん)

黒田 吏緒葉(くろだ りおは

黒田 吏緒葉(くろだ りおは)

宗像 このみ(むなかた このみ

宗像 このみ(むなかた このみ)

1.まずは自己紹介。夏休みにやりたいことは?

陽射しがいっぱいの会場に、10人の小中学生が集まりました。今日は2つのチームに分かれてアイデアを出していきます。もちろんみんな、フューチャー・ランゲージをつくるのは初めて。「今日って何するの?」「よくわかんない」「でも、ちょっと知ってるよ」などなど、知っている人同士はさっそくおしゃべりで盛り上がっています。

初対面の人もいるので、まずは席について、一人ひとり自己紹介。
「好きなことや得意なこと、それと、この夏休みにやりたいことも教えてください」
ジェネレーターの井庭さんがみんなに呼びかけます。ちょっと恥ずかしそうにしていた子どもたちですが、みんな大きな声ではきはきと、「スイカ割りをしたい!」「ライブに行ってグッズとか買えたらなって思います」「旅行に行きたいです」などと答えてくれました。

 

今回も、サポーターとして井庭崇研究会のゼミ生が加わります。大学生、大学院生あわせて5名。子どもたちと同じように、「サーフィンをしたい」「映画を見たい」「キャンプで昆虫採集したい」など、夏休みにやりたいことを交えながら笑顔で自己紹介。最後は井庭さんです。
「僕の子どもは14歳、8歳、4歳の三姉妹。みんなの年齢に近いです。夏休みの間にアメリカへ引っ越しをするので、新しい生活の準備をしています」
ここでは、大人も子どもも関係なく、みんながジェネレーター(創り出す人)。同じように紹介しあい、挨拶を交わしたところで、いよいよ海老名ミライカイギがスタートします。

ちょっと緊張気味だったみんなも、一人ひとりの紹介が終わるころにはすっかり笑顔に。大人、子ども、学年や男女を超えて、みんなで楽しくおしゃべりしていきます。

2. 「なったらいいな」を書いていこう!

初めに「海老名がこうなったらいいな」という理想のミライを、黄色い付箋に書いていきます。どちらのチームも、「うーん…」。はじめはなかなか言葉が出てきません。  

ふだんはじっくり考える機会がない、自分たちが住む街のこと。そこで、大学生、大学院生のサポーターも輪に加わり、一緒に考えていきます。
「ふだん、どんなところで遊んでいるの?」
「私は、友達とショッピングとか…」
「ショッピングー?」「そんなの、僕は遠足のお菓子を買うときしか行かないよ」
「えーー! じゃあ服とかどこで買うの?」
会話がどんどん活発になっていきました。

 

「じゃあさ、『こんなお店があったらいいのになあ』と思うことはない?」
「ある! いっぱいある」
「大きな店だけじゃなくて、小さい店もたくさんあるのが楽しいよね」
「でっけー公園がほしい!」
「みんなで自由におしゃべりする場所も」
「たくさん出てきたね。じゃあ、それを書いていこう!」

 

書き始めると、止まりません。アトラクションがいっぱいある(絶叫系)、水族館、動物園、…。ワクワクするようなミライが、どんどん黄色い付箋に書かれていきます。中学生からは、「両耳イヤホンに厳しく」など、社会的な目線からの意見も。テーブルの上の大きな台紙が、みんなの理想でどんどん埋まっていきました。

理想の海老名を自由に考えて、自分で書いたり、発言したり。誰かの意見を聞くと、自分の考えもさらに広がっていきます。

3. 「困っていること」では、女子と男子が対立!?

次に、今困っていること、解決したいと思っていることを、ブルーの付箋に書いていきます。理想のミライですっかり盛り上がった子どもたち。みんな、競うように意見を出していきます。それぞれのチームで、少しずつ特徴も出てきたようです。

 

まず、Aチーム。
「部活の種類が少ない」「制服が暑い!」と女子。元気いっぱいの彼女たちにちょっと押され気味な男子たちは、「電線が多くて、写真を撮るときに邪魔になる」など、独自の目線で意見を出していきます。が、やがて対立は静かにヒートアップ。「女子が強すぎる」と男子。「男子がおしゃれじゃない」と女子。  

それぞれの不満を解決する糸口はあるのか、そもそもそれは海老名と関係があるのか…。先が読めない展開のなかで、それでもみんなの意見は止まらず、ブルーの付箋もどんどん増えていきます。

 
Bチームのキーワードは、「ストレス」です。
学校、友達、親やきょうだいのこと、いろいろなストレスがたまっているのに、それを発散する場所がないとのこと。仲良しの友達同士でおしゃべりはするけれど、「もっとさわぎたい!」「大人はトレーニングジムに行くし、お酒飲むからいいよね」と、不満をもらします。男子からは、「障がい者が困っているのに、そのまま通り過ぎる大人を見て残念だった」という意見も。  

ストレスを発散する場所がある大人。なのに、困っている人にやさしくない? 大人にも課題を突き付ける、鋭い展開になってきました。

意外に多い「困っていること」。子どもだって悩むし、ぐちも言いたい! 大人に対する不満もあります。たまっていることを、どんどんここで出しちゃおう!

4. 解決策なんて見つかる? いや、見つけよう!

ここで、意見をいったん整理します。近い意見をまとめてグループ分けし、困っていること(青)と、それを解決した先にある理想のミライ(黄色)を組み合わせて線でつないでいきます。  

その線の上に乗せていくのが、解決策。これはグリーンの付箋に書いていきます。どうすれば困ったことが解決できて、みんなが望むミライになっていくのか。今までは自由に好きなことをおしゃべりしてきたけれど、ここからはアイデアで勝負です。

Aチームの「女子VS男子」は、解決策が見つかるのでしょうか。
「なんで男子はダサいのかな」
「中学生になると、スポーツブランドばっかり着てるからじゃない?」
「だって、大人の服はまだ大きすぎるし、キッズサイズは恥ずかしいし…」
「メンズとキッズの間の服があればいいんじゃない?」
「そういうのが売ってるコーナーがお店にあればいいよね!」

 

迷宮入りかと思われた課題も、みんなで話し合ううちに、だんだん出口が見えてきました。男子も、女子に対して直接言いにくいことについては「ポスターにする」など、伝え方を工夫しようという意見が出てきました。

 

Bチームでは、「ストレスを発散できる場所をつくればいい!」と大盛り上がり。
「大人のバーみたいに、子どもたちがぐちったり、悩みを相談できるお店がいい」
「勉強がわからないときもちょっと教えてくれるとか」
アイデアがどんどん広がります。
一方で、障がい者にやさしい街のために、ポイント制などの仕組みをつくっては…という社会的な課題の解決策も生まれました。

不満を言っているだけじゃつまらないし、何も変わりません。どうしたらもっと楽しくなる? 難しく思えた課題も、みんなで考えるとアイデアがあふれてきます。

みんなでしっかり議論して、ますます活発になっていく海老名ミライカイギ。後半では、いよいよこのアイデアが、フューチャー・ランゲージ=ミライのコトバに生まれ変わっていきます。さて、子どもたちからどんなコトバが飛び出すでしょうか。「小学生・中学生<後編>を、どうぞお楽しみに!

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